chirohage’s blog

もんじゃ日記

東名高速煽り運転事件 個人的まとめ

以下、文書は個人的にまとめたものであり、私見が含まれているものとする。

 

判決文:http://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/745/088745_hanrei.pdf

 

<登場人物>

A 被害者母親

B 被害者父親

C 15歳子供

D 11歳子供

E 被告人

F   トラック運転手

 

<事件の概要>

パーキングエリアにおいて、Bが被告人運転者スライドドアを開けて「邪魔だ、ボケ。」と怒鳴って駐車方法を非難した。

(1)これに憤慨した被告人はB運転車両を停止させて文句を言おうと考え、B運転車両を追跡し、4度にわたって危険運転行為を繰り返し、停止させた。

(2)被告人は両車両が停止したあと、降車し、B運転車両窓側からBの胸倉をつかみ、Bに対して「けんか売ってんのか。」「海に沈めるぞ。」「車の方に投げるぞ。」「高速道
路上に投げてやろうか。」「殺されたいのか。」などと怒鳴りながら車外に引っ張り出そうとしたり、上半身を乗り入れてBを押し倒したりした。

これに対し、Bは「けんか売ってません。すみません。」などと謝罪した。

(3)Fは大型貨物自動車を運転し、前方大型トラックに追従して運転していたところ、前方大型トラックが急に車線変更をし始めた。

Fは前方大型トラックの前にB運転車両等を確認し、急ブレーキをかけ、ハンドルを切るが間に合わず、B運転車両に衝突しA,Bが死亡、C,D,Eが負傷した。

 

<争点>

①直前停止行為が危険運転致死傷罪の構成要件に該当するかどうか。

 検察官は4度の煽り運転から直前停止行為までをまとめて危険運転と解し、危険運転致死傷罪の実行行為であると主張するが、裁判所はこれを認めなかった。

裁判所は、4度の煽り運転は同罪の実行行為に該当するものの、直前停止行為は該当しないと考えた。

理由は、自動車運転処罰法2条4号所定の"重大な交通の危険を生じさせる速度"に直前停止行為が当てはまらないと考えたからだ。

なぜかというと、"重大な交通の危険を生じさせる速度"とは、一般的に約20㎞ないし30㎞程度であると解され、直前停止行為、つまりは0kmで停止することがそれには当てはまらないと考えたからだ。

これに対し検察官は、最低速度が法廷され、停車が禁止されている高速道路においては条件を満たすと主張したが、当該行為には車両を走行させていることが条件であるとして認めなかった。

よって、直前停止行為は同罪の実行行為ないし構成要件には該当しないものとされた。

 

②因果関係の有無

弁護人は、直前停止行為が実行行為に含まれないとしても、本件では被告人の4度の妨害運転に内在する危険がCらの死傷結果に現実化したとはいえないから因果関係は認められないと主張した。

まず、事件のおさらい。

①4度の妨害運転→②直前停止行為→③暴行→④トラックの衝突

弁護人は①の行為から④が誘発されたとは考えにくいことを主張したが、横浜地裁は、本件事故は,被告人の4度の妨害運転及びこれと密接に関連した直前停止行為Cに対する暴行等に誘発されて生じたものといえる。
そうすると、Cらの死傷結果は、被告人がB運転車両に対し妨害運転に及んだことによって生じた事故発生の危険性が現実化したにすぎず、被告人の妨害運転とCらの死傷結果との間の因果関係が認められる。

よって、因果関係を認め、危険運転致死傷罪が成立すると判断した。

 

私見

因果関係の認め方に無理があると考える。

4度の妨害運転によって危険性を発生させ、そのあとの行為によって実現させれば全体的に因果関係が認められるという見方は、過去の因果間関係の認め方から見てもやや無理がある。

因果関係を認めるにはいろいろな条件があるが、ここで問題となるのは行為と行為の間の時間だろう。

危険運転致死傷罪には走行が必要であると裁判所は認めながら、③の行為、つまりは暴行罪になるべき行為も因果関係内に入れていることから、裁判所は①と④の間には因果関係が切れるに相当する時間があると解していると思われる。

それにもかかわらず、①~③を1個の行為と考え因果関係を認めることは無理があると思う。

よって、この結果は民意や裁判員の感情を過剰にくみ取った結果であると考える。

 

<最後に>

条文がなければ新たに設置するよう騒ぐのではなく、既存の法律を拡張して認めさせるよう働きかける国民感情をくみ取る行為は人の支配に当たる。

法律というものは常に、現実の後追いである。

 

犯罪者をいかに重く処罰するかを考える前に、行うべきは立法だと私は考える。

高裁判決が12月に出るので、楽しみだ。

 

プリコネのリセマラ後

初心者がやるべきこと一覧

 

 

1、メインクエストを進める

目的:コンテンツの開放、装備の獲得etc...

とにかく進めるだけ進める。

 

 

 

2、ダンジョンを進める

目的:ダンジョンをクリアするともらえるスタミナ回復家具

   ダンジョンコインの獲得

※ダンジョンコインはキャラの星上げに必要なメモリアルピースと交換可能

 

以下、交換優先度とキャラの説明(上から優先度順)

ノゾミ・・・対物理より凡庸タンク、リセマラで手に入っていないのであればダンジョンコインで解放したい。もしリセマラで手に入れてた場合は、クウカなどを優先しても構わない。

クウカ・・・対魔法よりタンク、かなり使う。

アカリ・・・魔法サポート/攻撃枠

ユカリ・・・魔法防御のシールドを張る。スキルで味方のTPを上昇させる。役割が特殊なので代用が効かないキャラ。

ミサト・・・魔法パ向けヒーラー、同じヒーラー枠のユイに劣るのでそこまで急がない。使う時は使う。

 

※星2はいつか当たるのでメモリアルピースでの開放はおすすめしない。

※課金になるが、月額の課金によりダンジョンコインとマナの獲得量が2倍になるからおすすめ。

 

 

 

3、アリーナ/プリーナの順位を上げる

目的:アリーナ/プリーナコインのデイリー獲得量の上昇

※各コインはキャラの星上げに必要なメモリアルピースと交換可能

 

以下、交換優先度キャラの説明(上から優先度順)

・アリーナコイン

モニカ・・・戦闘開始時にいろいろとステータスを上げてくれる。クエストやアリーナで便利。

タマキ・・・魔法攻撃力の高い相手を狙い打ってくれる。アリーナで便利。

※アリーナコインで交換するやつは基本弱い。上記の2キャラは強いが他は別に放置でいいかもしれん。

 

・Pアリーナコイン

ミヤコ・・・対物理最強タンク。プリコネのタンクキャラで一番固い。まずはこいつの星上げが優先される。

カオリ・・・クラバト用物理攻撃キャラ。

アンナ・・・魔法攻撃キャラ、ただのアタッカー。

※アンナとカオリは順不同。どっちからでもいい。ミヤコは最優先

 

 

 

4、ハードクエストを毎日やる(余裕があれば)

目的:メモリアルピースの獲得

毎日3回しかクリアできないのでメモリアルピースの獲得量も限られてくる。

※他にやることや、スタミナがなかった場合は無理してハードをやる必要はないが、俺は無理しろと言いたい。

 

以下優先度とキャラの説明(上から優先度順)

※対初心者へのおすすめなので17エリア以降のキャラは記載しない

ジュン・・・プリコネ屈指の強キャラ。

キョウカ・・・魔法攻撃アタッカー。魔法キャラSSSSSSSランク

ユイ・・・ヒーラー。恒常キャラでは一番使うヒーラー。ずっと使う。

ジータ・・・味方のTPを爆上げするサポート兼アタッカー。専用武器前提。

エリコ・・・クラバト用物理アタッカー。専用武器前提になるがめっちゃ強い。

シノブ・・・サポーター。いろんなところでまぁまぁ使う。

シオリ・・・クラバト用後衛アタッカー。

アリサ・・・後衛アタッカー。最近出番が少ない。

リマ・・・対物理タンク。プリコネには全体的にタンクキャラが少ないのでこいつも使うことになる。

 

 

たぶん、上記した4つやってると初心者帯は抜けてると思う。

______________________________________________

他の事いろいろ

 

プリコネの日課

・ダンジョン

・探索

・聖跡調査

・アリーナ/プリーナ

・スタミナ消化

 

 

イベント時のムーブ

目的:箱を全部開ける→メモリアルピース/ジュエル/女神のの獲得秘石の獲得

ベストムーブ→箱の中身を全部獲得してラインナップの更新

しかし、初心者はたぶんこれをやってると間に合わない。

自分の進行度に合わせてラインナップを更新すること。

ベリーハードランクは3凸以内で倒せないとハードに比べて効率が悪い。

ハード4回クリア>ベリハ4凸クリア 

 

LOLから学ぶ 煽り行為とその反撃の因果関係、大阪南港事件、東名高速危険運転過失致死事件との比較

【事件の概要】

https://matchhistory.jp.leagueoflegends.com/ja/#match-details/JP1/194490911/201229731?tab=overview

(1) 被告人topレーナ―(以下トップ)はbot側集団戦にtpがあるにも関わらず参加しなかったことを理由に、ベトナム人midレーナーにハテナpingやアイコンタッチ、また、ベトナム語によるチャット連文を受けた。ベトナム語なので何を言っているかわからなかったが、他挙動によりこれを暴言であると推測したトップは英語で「ベトナム人によりひどい精神攻撃をうけた、このままゲームを続行していたら控えるバイトに多大なる支障をきたすためこのゲームからは離脱する」と言って当該ゲームを離籍した。

(2) 第1審、即時評価システムはトップのみを永久BANに処することを決定した。

(3)以下トップの言い分「「俺は何も言われなければ離籍することもチャットすることもない、逆に見方がフィードしても気にしない性格をしている。皆フィードするときもあればキャリーするときもあるという考えであるからだ。なので、因果関係上(あれなければこれなし論)当該行為はミッドレーナーによる煽り行為がなかればまず発生しなかったと思われる。」

 

 

【因果関係とは】

刑法において因果関係とは、いわゆる"あれなければこれなし理論"である。

今回の事例でいう煽られなければ当該行為は発生しなかった、のがいい例である。

 

 

【因果関係を認めた事件】(読んだほうが絶対わかりやすくなるがめんどかったら下部のまとめだけでいい。)

大阪南港事件

最高裁平成2年11月20日第三小法廷決定

(昭和63年(あ)第1123号:傷害致死、障害被告事件)

(刑集44巻8号837頁,判事1368号153頁,判タ744号84頁)

 被告人はある日の午後8時頃から午後9時こ頃までの間、三重県所在の飯場において、洗面器の底や革バンドで被害者の頭部なとを多数回殴打するなどの暴行を加えた結果、恐怖心による心理的圧迫などによって、被害者の血圧を上昇させ、内因性高血圧性橋脳出血を発生させて意識消失状態に陥らせたのち、同人を大阪市住之江区南港所在の建築会社の資材置き場まで自動車で運搬し、同日午後10時40分ころ、同署に放置して立ち去ったところ、被害者は、翌日未明、内因性高血圧性橋脳出血により死亡するに至ったが、資材置き場においてうつぶせ状態で倒れていた被害者は、その存命中、何者かによって角材でその頭頂部を数回殴打されており、その暴行は、すでに発生していた内因性高血圧性橋脳出血を拡大させ、幾分か死期を早める影響を与えるものであった。

 検察官は、被告人が本件飯場において被害者に暴行を加えて失神させた後、同人を南港に運び、同所において殺意をもって角材で同人の頭部を数回殴打したとし、被害者の死因について、主位的に南港での角材殴打による脳幹部挫傷を、予備的に本件飯場におよび南港における一連の暴行に誘発された内因性高血圧性橋脳出血を主張し、いずれにせよ南港における角材殴打が被害者の死亡に対して因果関係を有するとして、被害者には殺人罪が成立すると主張したのに対し、第一審は南港における殴打は第三者によるものとの疑念が払拭できないとして、被告人が南港において角材で被害者を殴打したことを認めるにはなお合理的な疑問が残るとした。しかし、本件飯場における横行により、被害者に内因性高血圧性橋脳出血を発生または増悪拡大させて、同人を右出血の拡大進展により死亡するに至らせたのであるから、傷害致死罪の限度で被告人を有罪とした。原審(高裁)はこれを追認した、第1審、原審ともに、南港における角材による殴打は、すでに発生していた内因性高血圧性橋脳出血を拡大させ幾分か死期を早める影響を与えたが、死亡結果に対しては因果関係を有しないとした。

 

以上をまとめると、

飯場で暴行(内因性高血圧性橋脳出血)→南港へ運搬→放置→何者かによって角材でしばかれる→死亡、が一連の流れである。

さて、被告人か何者か、責任のどちらの人物にあるだろう。

これは、傷害致死事件であるから、共犯でない以上2人に死の責任を負わせることができない、なのでどちらかだけを傷害致死罪として処罰しなければならない。

では、どちらに責任をこすりつけるか、が争点になった。

直接的原因は被告人にあるが、何者かが角材でしばくのではなく助けていれば助かったかもしれないからだ。

結果、どちらが責任をおったかというと被告人が傷害致死罪に処された。

ここで理由として採用されたのが刑法総論範囲の因果関係である。

そもそも、被告人が飯場で暴行を加えていなければその後の危険含め場面は存在しえなかった、ということである。

しかしひとつ覚えてほしいことがある、それは因果関係の認定には時間的・場所的・行為の継続性が必要であることだ。

つまりは、行為と結果が関係なさそうに見えると因果関係は認めにくくなる、ということである。

 

ちなみに、みなさんご存知東名高速危険運転過失致死事件もこれを採用したと思われる。(判決文が法務省に上がっていないので報道とその他ネットニュース文献による推測)

検察は停止状態の車を0kmでの走行であると認め危険運転過失致死罪で持っていこうとしたが、裁判所が「いやそれはさすがに?」となって因果関係によって危険運転過失致死を認めた

あの事例を説明すると

煽り運転→②停車→③車の窓から暴行→④運転手でてきた→⑤トラックにひかれて死亡

結局、因果関係の認定により①から⑤の結果が招かれたとして被告人を危険運転過失致死罪とした。

しかしこれは刑法界隈では問題視されている。

それは、①と⑤が時間的・行為的に離れているからである。なぜ、③から⑤の因果関係ではなく①からの⑤の因果関係か論理的説明がなされていないのである。

 

 

さて、話はそれたが本題の事例に戻る。

事例を一連の行為にまとめると、

ベトナム人が煽った→トップがafkした→トップが処罰された

さて、ここまで読んでくれた人ならわかるが煽り行為とafk行為には因果関係の認定ができる。よって、処罰されるべきはベトナム人なのである。

 

 

おわり。

 

LOLから学ぶ期待可能性

【事件の概要】

https://matchhistory.jp.leagueoflegends.com/ja/#match-details/JP1/194490911/201229731?tab=overview

(1) 被告人topレーナ―(以下トップ)はbot側集団戦にtpがあるにも関わらず参加しなかったことを理由に、ベトナム人midレーナーにハテナpingやアイコンタッチ、また、ベトナム語によるチャット連文を受けた。ベトナム語なので何を言っているかわからなかったが、他挙動によりこれを暴言であると推測したtopレーナ―は英語で「ベトナム人によりひどい精神攻撃をうけた、このままゲームを続行していたら控えるバイトに多大なる支障をきたすためこのゲームからは離脱する」と言って当該ゲームを離籍した。

(2) 第1審、即時評価システムはトップレーナ―のみを永久BANに処することを決定した。

(3) トップの言い分はこうだ「俺は何も言われなければ離籍することもチャットすることもない、逆に見方がフィードしても気にしない性格をしている。皆フィードするときもあればキャリーするときもあるという考えであるからだ。なので、因果関係上(あれなければこれなし論)当該行為はミッドレーナーによる煽り行為がなかればまず発生しなかったと思われる。そもそも、ケイルが開いていることからおかしい、俺はOPであるアーゴットをBANしていたにもかかわらず、他レーナーがBANしたのはヤスオ/ジャックス/ルシアン/ルブランだ。ルブランはまだわかる、普通に強いしだいたいのレーナ―に対応できるからだ、しかし他3人は問題である。とし、ケイルを開けたチームに対して不満を抱えていた。

「ケイルは序盤が弱い、そのケイルがレベル1~11まで一生プッシュしていたにも関わらずガンクは0回であった、こちらは相手ケインにより2回ほどガンクをされている状況であった。ハラスも無限にされ、11分時点でねこばばにより稼がれていた合計金額は約800ゴールドに及ぶ。」としチームに対する不満感は試合が進むにつれ募っていった。

「また、ここには期待可能性もない、それはLOLプレイヤーを見ていればわかることである。煽られたものが煽ったものに対してある程度の自己救済行為を行うことは予測可能であり、その選択肢をとってもおかしくないと思われるからだ。上記した因果関係も含め考慮すると、少なくとも永久BANには達しないと思われる。」

 

【期待可能性とは】

 

期待可能性とは、ある状況の下で行為者が違法行為をやめて適法行為に出ることを期待し得ることをいい、刑法の規範的責任論の核をなす考えである。

刑法規範に従った動機付けの制御を困難ないし不可能とする行為事情があったことを理由として、責任の減少ないし阻却を認める。

例えば、正当な理由で現在お金がないにもかかわらず、税金を払えと言われている状況下で、その税金の支払いを滞納する、などが期待可能性なしの事例に当たる。

 

 しかし、現在判例では期待可能性の理論を明示してまっこうから認めたものはない。

学説からも、期待可能性を認めると刑法の軟弱化を招くのではないかと懸念されている。

以下条文、

刑法第36条(正当防衛)

  1. 急迫不正の侵害に対して、自己又は他人の権利を防衛するため、やむを得ずにした行為は、罰しない。

刑法第37条(緊急避難)

  1. 自己又は他人の生命、身体、自由又は財産に対する現在の危難を避けるため、やむを得ずにした行為は、これによって生じた害が避けようとした害の程度を超えなかった場合に限り、罰しない。ただし、その程度を超えた行為は、情状により、その刑を減軽し、又は免除することができる。

刑法第104条(証拠隠滅等)

 他人の刑事事件に関する証拠を隠滅し、偽造し、若しくは変造し、又は偽造若しくは変造の証拠を使用した者は、2年以下の懲役又は20万円以下の罰金に処する。

刑法第105条(親族による犯罪に関する特例)

 前2条の罪については、犯人又は逃走した者の親族がこれらの者の利益のために犯したときは、その刑を免除することができる。

 

上記条文中には期待可能性の理論が含まれていると考えられる、しかしながらすべての犯罪において期待可能性を考慮する旨の総括された規定はないため、期待可能性による減刑や不処罰を当然に認めてもよいのかも議論の対象となる。

 

 

【争点】

期待可能性についての争点は、①「期待可能性を認めてもよいか」②「期待可能性を認めるとした場合の判定基準はどうなるか」の2つに大別できる。

 

 

以下、学説を挙げるがここは刑法議論の場ではないため通説以外は考察しない。

【責任の内容ーー心理的責任論・規範的責任論】

1、心理的規範説

「責任の内容は、行為者の責任能力のほかに、故意、過失という心理状態のいずれかが存することとされる」とする考えである。

 

2、規範的責任論(通説)

「規範的責任論は故意と過失とを統一する規範的要素として、行為者における適法行為の期待可能性の存在を要求し、責任能力および故意・過失が存在しても、期待可能性がなければ責任がないとする説」

 

3、可罰的責任論(有力説)

「規範的責任論の中に「刑罰目的、とくに予防的視点を考慮することによって、刑罰に値する責任か否かを判断する。」とする考えを加える論である。

 

今回の事例を通説に当てはめると、行為:故意 期待可能性:なし なので責任はないように思える。

 

【期待可能性の学説】

1、期待可能性の体系的位置付け

(1)故意・過失要素説

「期待可能性は単に責任の有無の問題として考えるならば、期待可能性の不存在を消極的責任要素と解するのが思考経済上すぐれている。しかし、期待可能性は責任の有無のみならず程度をも定める要素である。期待可能性が存在するかどうかは、それがどの程度存在するかとともに、積極的に責任要素として考慮しなければならない。したがって、期待可能性は、故意責任、過失責任の積極的要素と解するべきである。」

 

(2)責任要素説

「責任を積極的に基礎づけるのは違法性の認識ないしその可能性であって、それがあったにもかかわらず、なお適法行為にでることが期待できなかった場合にははじめて責任が阻却されるので期待可能性の理論は責任を限界づける機能をもっている。」

 

(3)責任阻却事由説(通説)

「期待可能性は「可能性」の問題であることからすれば、純粋に規範の問題としてとらえることは適当でないように思う。期待可能性は、適法行為に出ることの「可能性」の問題であるが、それは、具体的事情に置かれた行為者の立場をどのように評価・判断するのかというものである。したがって、行為が適法であったとしても、期待可能性がなければ責任を阻却することになるから、規範の問題とは異質のものである考えなければならないので、これを責任の段階で論ずるのが妥当であろう。その意味からも、責任阻却は刑法典に規定のある場合だけに限るべきではなかろう。もっとも、期待可能性が欠けるという場合に、責任が阻却されるという刑法上の規定はない。期待可能性の不存在は、一般的な、超法規的責任阻却自由と解するべきであろう。」

 

ここでも同じようなことを言っているので省略。

 

2、期待可能性の判定基準

 

(1)国家標準説

「当該行為事情のもとにおいて国家(ここではriot)が何を期待しているかを標準とすべき」とする説

批判:「国家市場主義の立場を取らない限り、国家の期待とは一般人の期待であると解するかぎり、一般人標準説に還元される」

 

(2)一般人標準説

「一般人に了解可能な動機にもとづく場合のみ(いいかえれば、その行為事情の下におかれた一般人でも同様に動機付けを生業することが困難な事情があったと認められる時のみ)責任減少を肯定しえる。」とする説

批判:①当事者の立場を考慮しえない点で妥当でない

   ②「行為者に期待不可能なときは批判を加えることはできない」

 

(3)行為者標準説

「行為の当時における具体的事情のもとで、行為者に適法行為をなしうる可能性があったか否かを標準とする」説

批判:「行為者が犯罪に恥ったということは思いとどまる期待可能性がなかったということであって、「本人を基準にすることはすべてを許すことである」

 

 

私見

責任では責任阻却事由説を取り、判定基準で一般人標準説を取る。

今回の事例での被告人は煽られなければ至って温厚なプレイヤーであり、前述した因果関係を含め考慮すると被告人に責任を求めるのは妥当ではないように思える。

そのうえ、全LOLプレイヤーにおいては、試合中煽れば何かまずいことが起きる、ということは既知の事実である。よって、今回の反撃行為も一般人を標準にしても無理もない行為であると解される。

以上を踏まえると永久BANという処罰はありえないものであり、チャット制限まで減刑するのが妥当であると思われる。

身近なところから刑法を学ぼうのコーナー~失火罪編~

まず断っておくが、私は件の2人にはマイナスなイメージもプラスなイメージも持っていない。以前、片方のイブリンjgにシバかれて炊いた覚えはあるがそれはそれだ。ただ、半年をかけて勉強した放火に関する罪が身近なところで起きたから私の放火罪熱が再び燃え始めただけのことである。

そして、このコーナーは刑法を全く知らない人に向けて書くのでできるだけ専門用語は使わず、使ったほうが自然な場合はそれの解説もする。

 

 

ではまず、本題の失火罪だが、条文は以下の通り

第116条
  1. 失火により、第108条*1に規定する物又は他人の所有に係る第109条*2に規定する物を焼損した者は、50万円以下の罰金に処する。
  2. 失火により、第109条に規定する物であって自己の所有に係るもの又は第110条に規定する物を焼損し、よって公共の危険を生じさせた者も、前項と同様とする。

*1 第108条は現住建造物等放火罪といい、現に人が住んでいる建造物に対して放火を行った場合に適用されるもの。

*2 109条は非現住建造物等放火罪といい、現に人が住んでいない建造物に対して放火を行った場合に適用されるもの。

 

マンションが他人のものであるから、先の事案には1項が当てはまる。

 

そして、同時に知ってほしいものがある。

それは、刑法には保護法益という概念があるということである。これは刑法が守るべきものに対して使われる名称だが。例えば、殺人罪で言えば人の生命が保護法益になり、窃盗罪で言えば個人の財物がそれにあたる。

さて、失火罪の保護法益はというと、それは"公共"なのだ。

公共が何らかの形で侵害されれば適用される法律ということになる。

これを、上記した2項を使って説明すると、

一見、現に人が住んでいない自分の持ち家に対して放火を行っても問題なさそうではあるが、その家が例えば住宅街に隣接してるだとか、小学校の下校ルートに建っていて下校タイミングであったとか、これらのような形で公共を侵害すれば適用される、といことである。逆に言えば公共にさえ侵害が発生しない限り自分の持ち家は燃やし放題なのだ。

私が興味本位でツイートしたものに対して「当事者同時で示談が成立されれば告訴されないのだから起訴はされない」とか意味の分からない理論でつっかかれたが、ここまで読んでくれた人は理解してもらえたであろうが、そんなこと関係ないのである。

例えば、これが殺人罪等、個人対個人の罪であった場合は理解できる意見だが、今回は個人対公共なので、そもそも示談できる相手がいない。よって、行為者が罪に問われるかどうかは警察と検察次第になる。

 

そして、もう1つ知ってほしいもの。

それは、"危険犯"という概念である。

ここまでくると少し刑法チックになるが我慢してくらいついてもらいたい。

危険犯とは犯罪を分類したうちの1種である。

どういうものかというと、危険を発生させた時点で適用される法律の種のことを指す。他の例を挙げると、結果犯というものがあり、これはみんなが知っているであろう殺人罪等、何か結果が発生した時点で適用される法律の種を指す。

今回の事案でいうと、火を起こすこと自体が危険の発生に当たる。つまり、今回の事案でいうと危険はもう存在しているのだ。

この危険犯はまだ2つに分類することができる、それが具体的危険犯と抽象的危険犯だ。

具体的危険犯とは現に危険が発生したことを要する犯罪である、一方抽象的危険犯は現に危険が発生することを要しない犯罪である。

なぜ2つに分ける必要があるかというと、上記した例ように完全孤立した持ち家を燃やしても、公共に対する危険が発生しない限り、危険犯である失火罪は適用されるべきではないからである。

勘が良い読者は気づいているだろうが、失火罪第1項は抽象的危険犯で第2項は具体的危険犯なのである。

そして、先の件は抽象的危険犯に当たる。

 

ここまで知識を入れるともう先の件の全体像が見えてくる。

 

失火により他人の所有にかかる家を燃やした、ということは

抽象的危険犯である失火罪第1項に当たる上に危険はもう発生している。

保護法益が公共であるため示談などはない。

よって、先の件は逃れられない失火罪である。

あとは検察に任せた。

 

終わり。

 

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5等分の花嫁 5つ子ゲーム考察 スクランブルエッグ編

※マガポケ11月28日更新のスクランブルエッグ④のネタバレを含むので嫌な人はブラウザバック推奨※

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前回、スクランブルエッグ③で始まった第2回5つ子ゲーム

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まずここで覚えておいてほしいのが、「私たちが誰が誰だか~」と言っているのはニノであるということ。

ニノは以前、風太郎へ告白をしています。

それ以降、風太郎へのアプローチが続いていました、この発言も容姿は同じでも自分に気付いてほしいという乙女心の一環なのかもしれません。

 

 

さてそんな中、風太郎は目下の問題である"偽五月"をこの5つ子ゲームを利用して突き止めようと考えます。

ですが、孫愛の強いおじいちゃんが突然部屋へ、風太郎は本物五月以外が利用中のこたつの中へ隠れます。(本物五月は諸事情でこの場にいません)

そして、こたつの中で見つけたのが"偽五月"の特徴であるふともも傷。

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ここで注目してほしいのが青丸で囲っている部屋の四つ角です。

この状況を上から見た図で表すとこうです。

f:id:chirohage:20181128072520p:plain

わかりますか、これで傷のある"偽五月"のポジションが割れています。

ということは、この左の人間がだれか分かればいいわけです。

そして、それができるのがこの画像。

f:id:chirohage:20181128072700j:plain

この、「はぁ・・・」から続き、「ガッカリ・・・」と言っているのは口調から判断してニノです。

これらの証拠から”偽五月"は二ノであると考えます。

 

 

ではなぜ、ニノが五月に変装してまで風太郎に姉妹との関係断ち切りを宣言したのか、その動機について考えていきましょう。

ここからはもう完全に推測ではあるのですが納得のできるものが自分の中にあります。

まず、ニノが告白した時のセリフから伺うにニノはほか姉妹が風太郎へ恋心を抱いていると気づいていない様子ですが、片思い中の女心を察するに自分以外の異性と関わってほしいと積極的には思わないはずです。

しかし、ニノはそもそも風太郎が姉妹を異性として見ていないことも知っています。

そこで、考えたのが姉妹と風太郎の"生徒 対 教師"の関係の断ち切りです。

こうすることによって現状よりは風太郎と姉妹の関係を疎遠にさせ、かつ、恋愛に発展しないであろう生徒 対 教師の関係を断ち切ることになります。

作中にも描かれていますが、ニノは風太郎をまず自分を女として意識させら所から始めようとしています。

以上のように考えるとニノにとって都合のいいことしか起こりえないと思います。

 

以上!終わり!

 

五等分の花嫁 7つのさよなら③ 感想 考察

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ネタバレ回避

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まず、一番気になったのがココ

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"7つのさよなら"から考察すると、七歳の時に母が死んだor入院した、と取れます。

となると時系列がどうも理解しにくい。

小学生の修学旅行は4年〜6年、つまり年齢は11〜13になる前提で話を進めます。

 

7歳-母入院or死亡、

       五月orニノ、母の代わりになると決意

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11歳-修学旅行

12歳-

13歳-

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16or17歳-現在、高校二年生

 

母が再婚できる状態であるのですから、七歳以前の段階で再婚はもう済まされてあると思います。

となると、五月目線、母の再婚は10年以上も前のことです。

それを、"数年前まで"などと言うでしょうか。

もし、七歳が母の入院の年であり、入院中に再婚が行われたとしたら母の再婚は一桁年前になりますが、ちょっとこれはレアケースすぎる気がします。

 

 

 

 

次に気になったのがココ

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やっぱり中間テスト回の発言と食い違っています。

ニノは中間テスト回で"次は実現させなさい"と言っているので、少なくともテストをどうでもいい、などとは思っていないはずです。

こうなった理由はやはり、前回の回でニノが言っていた通り風太郎のせいなのでしょう。

ニノは、勉強の面では風太郎が、それ以外の面、つまりは母の代わりとしてはニノ、というロールプレイで日常が進むと思っていた。

しかし、五月も母の代わりになろうとしてるし、勉強では風太郎に勝てないし、風太郎の好感度が上がってきているがニノは風太郎に素直になれないし、とニノにとっては全てがうまく行っていないのでしょう。

なので、ニノはテストもどうでもよくなったのではないかと思います。

ニノかわいそう...一番いい子なのに...。

 

オワリ